越谷市民交響楽団2024しらこばと音楽祭、終演しました。サン=サーンスのバッカナールとアルジェリア組曲、メインはシベリウスの交響曲第1番。開演前にはロビーでチェロセクションによるチェロアンサンブルも演奏しました。
みんなで写真撮れば良かったぁぁ…笑 チェロセクションの人数が増えてきたのは嬉しいのですが、ヴァイオリンの人数が減ってしまっておりまして寂しいところ。
本番ではヴィオラ首席ソロやチェロ、ヴァイオリンにも少し首席ソロがあり、管楽器はいつものように沢山ソロがあり、それぞれ皆様集中されていてとても良かったです👍
楽器の演奏には本当に色々な器用さが求められるモノだと思うのですが、何より”聴きながら弾く”事の難しさですよね。周りの音とのバランスを調整したり、拍感を合わせたり、例えばメトロノームにピッタリ合わせて弾く練習なんてのも、なかなか難しい事ですよね。私が学生の時にY先生に何度も何度も言われたのは、全部あれもこれも脳味噌からの指令で体を動かすのは無理だし遅れるから、手に任せるんだよ!!!!!💢です笑 究極の理想状態は、耳に意識100%、身体には0%で無意識に動いてる状態ですね。とはいえ、ここまで振り切れれば最高ですが、現実的にはかなり厳しいので、せめていつでも耳の意識がある状態でいたいですよね。どういう状態かと言えば、今弾いている場所の空間が認識できていて(広さや、響きの広がり方、反響、空間内の1番遠くをイメージできている等)、自分の出した音を追って聴くこともできて、右から左へ素通りしている聞き流している状態ではなくて、聴き取りにいってる状態。耳が開いている、閉じていると表現する事もありますね。それはいつでも、個人練習であれリハーサルであれ本番であれ、いつ何時もこの良い耳の状態でいたいものです。いつでも耳を開いて!
はい。という事は、指使いの難しいパッセージ、速くて細かいパッセージ、息の長いフレーズ、などなど楽器を操作する事が難しい時こそ、この耳の状態を思い出しましょう。耳が開いている状態で、次に意識したいのは、手に覚え込ます!という事。おそらく脳の記憶する部位?(短期記憶と長期記憶?)の問題なのだと思いますが、反復練習が長期記憶へ繋がっていきますね。個人的な感覚ですと、もはや手が自分で意思を持って動いてるんじゃないか?脳味噌を通さずに!みたいな感じです。別人間。別人格。みたいな。自分の中に、”お耳さん”と”両手ちゃん”と”腹ちゃん”の3人がいるような感じ笑 ちょっと怪しげな話になってきましたが、手に覚え込ます!これはとても大事です。
“手”と言いましても、これはなかなか複雑な動きの組み合わせで動いていますよね。足の裏からの腰からの、背骨からの、肩甲骨からの、肩からの、肘からの手首からの、5本の指たち、みたいな。結局のところ体全体が連動していて、全身運動ですよね。腕の付け根部分から末端へ上手く動きを伝える事が大事ですね。なんせ末端である指をフル活用しますから。音程を取ったり、弓を操作したり。基本的に各関節が連動して動いてますが、右手をロングトーンからスピッカートへ動きを細かくしていけば、使うメインの関節は、段々と細かい関節に移行していきますね。手に覚え込ますべく反復練習をしているような時は、今どこの関節を動かしてるかな?どんな連動で動いてるかな?と意識しながらやってます。そんな反復練習の時も耳を開いて!
最後にもう一つ、人の不思議な感覚で、自転車に乗れるようになった時のあの感覚の話を。あれって、急に出来るようになりませんでしたか?何故だか分からないけど急にバランスの感覚が掴めて乗れるようになっちゃう。アレです。奏法だとビブラートやスピッカート、ワンボウスタッカートなどがこの感覚に似てるのではないかと思います。スピード感や重さの感覚、場所の感覚などが急に繋がって出来ちゃう、みたいな。この不思議な急に出来るやつ笑 楽器でも使いたいですね。
自分の身体は1つじゃないんですよね、もはや。1人オーケストラ状態?もしくは三権分立みたいな?笑 良い関係でボディー内アンサンブルしていきたいですね笑 政治もアンサンブルであって欲しいですし。肉体(臓物ちゃんと両腕ちゃん)は良いアンサンブル状態で居たいし、それとは別物で精神(耳さん)が乗っかってる。まずは音の端々をよく聴く!これです。
この流れでの教会コンサートの報告はなんか意味変わってきそうですが、たまたまです。笑
ブーケさんに客演してきました♪
↓今週11/23はこちら!14時開演。まだ少しお席ありますのでお越しいただけますと嬉しいです♪当ホームページのお問い合わせフォームからご連絡下さっても大丈夫です。